仕事を志事に。
働くことで幸せを実感できるような社会の実現を願う、キャリアコンサルタントの中野敦志です。
定年後の先の事を考え出したのは、40代後半の頃です。
60歳で会社を辞めても5年間年金は貰えない。
取り崩す貯金も無い。
で、いつまで生きるの俺?
平均寿命80歳。
俺たちが賞味期限キレるころには85歳まで伸びている可能性もある。
もしかすると、医療技術が発達して、もって長生きできる世の中になっているかもしれない。
90歳?!
60歳で定年退職してから30年も生きることになる。
30年と言えば、会社に就職してから今(40代後半)より長い時間。
社会に出てから色んな経験をしたなぁ~
60歳過ぎて、22歳から今まで(40代後半)に経験したようなこと、経験するはずもなく、ほとんどが同じような毎日を過ごすことになるんだろう。
体感的にはもっともっと長い時間を過ごすことになるんだろうな・・・
スルーして何も考えないでおこう!そのほうが幸せだ。
目をつぶって一生を駆け抜けるしかない!
とは、思えなかった。
最悪の未来を考えながらぼんやりと長い時間をかけて考えた結果、充実した日を過ごすためには、
①お金は自分で稼ぐ
②好きなことを仕事にする
③たくさんのコミュニティを作って所属する
という考えに辿り着いた。
では何をすればそうなるのか?
私はその頃、奈良の寺社仏閣を巡り風景写真を撮り、奈良の歴史や地理を勉強した。
そして、奈良検定2級に合格した。
本気で奈良の観光コンシェルジュになって多くの人に奈良の良さを知ってもらいたいと思っていました。
しかし、それがどのように仕事に結びつくのか全く考えは至らなかった。
観光のコンシェルジュは基本ボランティアだし、タクシーコンシェルジュは、まず数年間の通常のタクシー運転手を経験しないとなれない。
なかなか仕事に結びつかない中、最初に機会を得たのはコミュニティを作ることだった。
50歳で中学校の同窓会を開催し多くの同級生の縁を結んでその後もコミュニティを作ることが出来た。
そして大学時代のサークルのOBのコミュニティに所属したり、生涯にわたってコミュニケーションが出来るネットワークが出来た。
やりたい仕事が見つかったのは、54歳の時だった。
人事部へ異動した。
キャリアコンサルタント養成講座に通いだして資格を取得し、社外のネットワークが出来て、様々な場に出ていくことになった。
この頃、60歳で定年退職後にキャリアコンサルタントとして従事できる仕事を一生涯やっていこうと心に決めていた。
しかし56歳の時に希望退職の話しが出て、計画よりも4年早くフリーランスとして歩き出しました。
60歳までの4年間をどこかの企業で再就職してパラレルで活動するという手段もあったが、また65歳で再雇用するのか、フリーランスの道を歩くのか、迷うことになる。
無職期間の1年間で、動きながら自分を見つめ直した結果、今の道を選びました。
「逃げ切り世代」と言う言葉がある。
若い世代から見れば私たちの世代は「逃げ切り世代」なのかもしれない。
「逃げ切り」という言葉は、「卑怯」なニュアンスが強いのでその仲間には入りたくない。
そもそも私には逃げ切る資産はない。
だから、今の時代の変化に立ち向かっていってその渦中に身を置きたいと思っています。
時代の中で生きている感じがしています。
だから、今の生き方は楽しくて仕方ありません。
1年後どういう風になっているかなんて想像も出来ないし、どこで何が起こるのか楽しみで仕方ありません。