逃げることも大切なキャリア自律

いきなり「え?!」と思うようなタイトルです。

「逃げる」と言う言葉を聞くと、

「卑怯」とか、「こらえ性のない人」、「根性なし」、「弱い人」

などという言葉が思い浮かびます。

わたしも「男たるもの逃げない」というステレオタイプな考えを

ずっと持っていました。

 

仕事での話です。

40歳まで現場でSE(システムエンジニア)として仕事していた時は

充実していた。

ところがマネージャーになって、一気に仕事の意義を見失った。

最初はわたしらしく、放任主義で自己責任、自己裁量、という考えで

やっていましたが、いきなり超マイクロマネジメントな上司になった途端、

仕事の意味を見失いました。。

仕事を管理しろ、人を管理しろ、業務を把握しろ。

今から思うと価値観の違いなんですよね。

目指すところはきっと同じ。

いいシステムを作って現場に届ける。

だけどそこに行く過程とマネジメントという役割に対する

「~でなければいけない」という彼の常識にわたしが

巻き込まれた感じになりました。

当初は何とかそうなろうと頑張りましたが、無理です。

まずそうなることに何の意味も意義も感じない。

そうこうしているうちにシステムトラブルが続発。

 

アフェリエイトの報酬算出処理が間違っている、

受注処理の計上の仕方が間違ってる。

夜間の処理がトラブルで止まることなんて毎週1回以上。

そのたびに夜中電話で起こされる。休みの日も関係なくかかってくる。

 

ある日会議をしていたら、部下が部屋に飛び込んできて

会社がつぶれるわけじゃないのに・・・

ある日会議をしていたら、部下が部屋に飛び込んできて

「大変です!

佐川急便のカタログ配送の処理がトラブルです。

カタログの送り状に着店バーコードが印刷されていません。」

 

つまりカタログ製本会社から佐川急便が荷物を引き取りお客様に届ける時に、

お客様の住所のバーコードを読んで行先を振り分けるんですが、それが出来ない。

つまり出荷できない。

部員総出で1週間。

兵庫県の中部地方にある製本会社に行き、

目視で住所から着店ごとに割り振る処理を手作業でやった。

 

下げる頭の信頼度は失われ、自分自身でダメなやつ。

と自分にレッテルを貼ってしまった。

毎週月曜日の部会に足が向かなくなった。

会議中頭はフリーズし、意味もなく涙が溢れる。

とある月曜日の朝、家を出たものの会社に行けない。

心がついていかない。

これはやばい。

今日は逃げよう。

そう思って、自宅のある奈良へ引き返した。

 

 

家に帰るわけにはいかず、茫然自失の状態でふと足が向いたのが

唐招提寺でした。

その時訪れた唐招提寺は、

小学校4年生の時に遠足で行った風景と

寸分違わず僕を受け入れてくれた。

 

すごい。

 

時間の重みと大切さ、

なにより変わらないことの素晴らしさをその日感じ取った。

 

 

そして数日後、

すべて背負っているものを下ろそうと決心した。

マネージャーを降格になりました。

あの日決心して逃げたからこそ、今の自分がいる。

何よりも変わらないものを大切にしようと思う自分がいる。

逃げることで手に入れられる

もっともっと大切なものがあるんだとお伝えしたい。

逃げない!逃げるな!も素晴らしい心だと思うし、

逃げることも素晴らしい。

その判断基準は、

そこで踏みとどまることが自分にとって重要かどうかです。

その時、日本人独特の考え方、「せっかく」という言葉は

絶対に使わずに判断してください。

いままで頑張ってやってきて「せっかく」昇進したのに。

という言葉は使わないでくださいね。

 

しっかり仕事を向き合い、

「うん?何か違うぞ」と感じた時は、

「逃げる」も選択肢のうちに入れてくださいね。

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