仕事を志事に。
働くことで幸せを実感できる社会の実現を願う、キャリアコンサルタントの中野敦志です。
大企業に入って安定した収入を得て定年まで勤めあげて郊外の一軒家でのんびりと老後を過ごす。
今から35年前、大学4年の夏手前の私が感じる世間や親の価値観でした。
わたしも特に疑念を抱くことなくこの一般的な価値観を信じていました。
しかし、追試を受けてギリギリの単位で卒業する事が出来たわたしには、まず「大企業」とは無縁だとその年の夏過ぎに理解しました。
たまたま入社できた会社は入社後破竹の勢いで伸びましたので、幸い何も不安を感じることなく過ごせました。
安定した収入は40過ぎまで信じていましたが、役職定年制度の導入で脆くも崩れました。
定年まで勤めあげてという考え方も実は20代で捨てていましたが、24で父親になった私にはそれを放棄する程の勇気はありませんでした。
定年後、郊外の一軒家なんて価値観は30代後半で捨ててました。
年金受給の延長と制度崩壊を感じた段階で死ぬまで働かなくてはならないだろうなと悟りましたし、その方が楽だと感じました。
そもそも、冒頭の一般的な価値観はいつ崩壊し、変わったんでしょうね。
恐らくいまの70代の人の多くはそのままの価値観で暮らしてらっしゃるのでしょうね。
日本に危機感を感じたのは50過ぎてからだし、日本という視野で考えられるようになったのも50過ぎてからです。
このようなちっぽけな存在が日本と言うスケールでものごとを考えても仕方ないし、私が何か行動したところで少しも変わらないという考え方でした。
しかし、学びと行動によって私は変わりました。
キャリア理論、心理学、行動経済学、リーダーシップ理論、様々な社会環境を知ることにより、自分を取り巻く環境や社会への接点に対する考え方が大きく変わりました。
何をやっても続かず、ムラッ気の多い人間でしたし、とにかく人の目を気にして何か起こすなんて事は恐ろしくて出来ませんでした。
そんなわたしがいま、人前でキャリアの話しをして、日本というスケールで何かを語るなんて、10年前は考えられませんでした。
単に1人の気のいいおっさんでしたからね。
なぜわたしがこうも変われたのかは、すべて学びにあります。
勉強は大学で終わり。
これも一つの大きな価値観でした。
いかにものごとを系統だてて学ぶことが大切かをこの5年で知りました。
また、もっと大切なのは学んだ事をアウトプットすることです。
と言いながら、いま少し学びとアウトプットが停滞していると感じています。
もっと純粋に心を動かしながら学ばないといけないと感じています。
もっと感度をあげて学びにいきたいと思う今日このごろでした。
ここで書くこと、わたしが発言すること、すべて未熟な勉強途中の戯言だと思って大きな気持ちで読んで、聞いて下さいね。
その中にも共感や小さな学びはあると思います。
今日はこれまで。では、また。