仕事を志事に。
働くことで幸せが実感できる社会の実現を願う、キャリアコンサルタントの中野敦志です。
私は長年、1つの会社で勤め、基本的に終身雇用という考えの枠の中で生きてきました。
そして、経済社会は競争であり、売り上げの奪い合いだともずっと思っていました。
その概念が大きく崩れたのが2016年、前職企業の女性活躍推進委員会がお招きしたロート製薬の当時の広報部長、河崎保徳さんが社内講演会でお話いただいた内容でした。
東北大震災で、河崎さんが中心に推進された「みちのく震災基金」設立のお話でした。
震災孤児を大学卒業までサポートするというものすごい支援を考えられた時に、1社の経営基盤だけでは20数年間もの間、保障できない。
ということで、カルビー、カゴメ、エバラ食品に協力を仰ぐ形で4社合同の基金を設立されました。
私はこの話を聞いて、胸を打たれると共に、「そうか。企業という組織体が社会のために結束して何かをすることが出来るんだ。」ということに気づきました。
そんなことを考えている折、奇しくもその社内の女性活躍推進委員会のメンバーからこんな相談がありました。
「働き方についての企画を考えてるんですけど、何かいい案ないですか?」
その時に、これだ!と思ったんです。
働き方について考えるワークショップを複数の会社で持ち寄り考えることは出来ないかと。
そこでキャリアコンサルタント仲間で企業人事に在籍されている方に話を持ち掛けました。
1社は簡単に決まりました。
しかし、もう1社の方には断れてしまい当時はまだそれほど越境もしておらず、それ以上知り合いがいない状態でした。
そんな時に、たまたま私がサポートしていたキャリアコンサルタント養成講座のメンバーたちが合格祝いの宴をするということで参加しました。
企業人事に勤めてらっしゃる方も居られるかもしれないという思いがありましたので一応、企業合同のワークショップの提案チラシを持っていきました。
初めてお会いする方に少し気が引けましたが、チラシを見せてお誘いしました。
「私たちも京都で異業種交流会というのにしょっちゅう参加しているので問題ないですよ。やりましょう。」という返事が返ってきました。
こんないきさつがあり、3社合同のワークショップを開催することになりました。
それが2017年5月の話でした。
徐々に企業の輪も増やしていき、先週金曜日に第3回目となる、5社合同の「ダイバーシティ環境におけるコミュニケーション」というテーマで開催いたしました。
その中で私も傾聴の大切さについて登壇させていただき、お話しました。
そして、第2回からは、私が「企業共創」の考え方を教えていただいたロート製薬様にも参加していただけるという念願を果たしました。
オブザーバーで数社見学に来られ、今後どんどん企業合同でのワークショップが増えていけば、タイトルの通り、「日本一安い(無料)、実のあるダイバーシティー環境体験型研修」を各社工夫しながら運用していけると思いました。
ご興味のある方は、中野までご連絡ください。