仕事を志事に。
働くことで幸せを実感出来る社会の実現を願う、キャリアコンサルタントの中野敦志です。
皆さんは、「ポータブルスキル」って言葉を聞かれた事はありますか?
持ち運び可能な職能スキル。とでもいいましょうか?
どこの会社に行っても通用する仕事上のスキルのことを言うそうです。
わたしは前職で23年間、社内システムエンジニア(SE)をやっておりました。
SEという意味も分からない社内の人間からは「中野は手に職あるからええなぁ~」って言われてました。
いわゆるこの「手に職」というのが専門スキルだと思います。
小さいころから、この「手に職」があれば一生食いっぱぐれがないというような風潮がありました。
これは思い込みで、「手に職」があればいいなんて幻想で、殆どのサラリーマンにおいて「手に職」と言われるようなものは無いに等しいといっても過言では無いです。
特にシステムなんてものは、日進月歩、少し離れるとすぐに陳腐化です。
私も当時40代後半、一生働ける仕事を探していましたが、どうしてもこの「手に職」にこだわっておりました。
だから、何か目に見えて「出来る事」が無いとダメだと思ってました。
しかし、今の時代はこの「手に職」は使い物にならないと言われています。
先の見えない時代、「手に職」はすぐに陳腐化する恐れがあります。
SEなんてその典型でシステム知識は数年で陳腐化します。
それに引き換え「ポータブルスキル」は不変の強みだと言うてます。
で、私のポータブルスキルは何かと言うと、「適当さ」「楽観的」「寛容さ」においてのコミュニケーション能力が高いという事でしょうか?
なぜSEでこのスキルが使えたのか不思議ですが、私には論理的に物事を考えるとか、段取りが上手くて進捗管理が出来るとか、全くダメです。
つまり、ポータブルスキルをどう上手く使うかにかかっていますし、ポータブルスキルをどう磨いていくかが大切です。
専門スキルは積み重ね、ポータブルスキルは磨き上げる、という表現が分かりやすいと思います。
今の時代は積み重ねたものはある日突然外部環境によって崩れ去る可能性が高い。
ポータブルスキルは磨くので多少外部環境が変わってもすこし霞むぐらいです。
磨き続ければいいのです。
だから、転職の際もつい、同業種同職種にこだわったりしてしまいます。
出来る事にこだわると、新しい可能性を見つけ出すことは出来ないし、ある日突然出来る事が不要なものになったりします。
やりたい事にこだわって自分のポータブルスキルを磨いていきましょう。
どうやったらポータブルスキルって見つかるの?
それは今日のキャリアコンサルタントグループwellbeingの「令和時代・これからのキャリア〜キャリアを考えるワークショップ〜に大きなヒントがあります。
是非、新しい世界に一歩踏み出して下さい。
貴方との出会いを楽しみにしています。