仕事を仕事を志事に。
働くことで幸せが実感できる社会の実現を願う、キャリアコンサルタントの中野敦志です。
今日「グリーンブック」、観てきました。
とてもいい映画でした。
タイトルにも書きましたけど、最近感動することが多く、
映画が終わったときに涙があふれ出ているということが、
多くなりました。
今日も泣きましたね~。
黒人の天才的ピアニストと白人のイタリア系アメリカ人が、南米を車で回る話です。
奇しくも私が生まれた1962年の実話がベースになっています。
当時は黒人差別が激しかったようです。
冒頭のシーンで、
黒人の使ったグラスを、白人の主役が洗いもせず、そのままゴミ箱に捨てていたのが象徴的でした。
主役の黒人ピアニストは社会的な地位は高いのだけど、
世間的には黒人差別の中で生きています。
つまり、マイノリティ中のマイノリティ。
自身のアイデンティティーを見失っている状態なんだと思いました。
自分が「なにものかわからない」状態というのは、
私にはそういう経験がないのですが、
想像するにとても孤独で、辛いものだと思います。
一方現代日本人はほぼ単一民族国家。
イチローが「若いうちに外に出ていくべきだ」とは、まさにこのことを指摘しているのかと思いました。
マイノリティに身を置くことによる感覚を身に着けることは大切なのかと思います。
自分のアイデンティを確立するために、サラリーマン社会のような単一価値観の中では
私が思うに、
役職や自分の中での企業内での順位付けなど、「他との比較」に求めがちになっているのではないでしょうか?
マイノリティに身を置くことによって、恐らくそういう相対的なアイデンティではなく、
自分自身
つまり「真の絶対的な自らのアイデンティ」に気持ちが向くのではないかと
思いました。
今日の映画の内容とは少しずれてしまいましたが、とてもいい内容で心温まるシーンも多く、感動作でした。