なんだかんだと34年間1社で勤めてきた。
我々世代では別に珍しいことではないにしろ、
なぜ、そんな長い間勤めることが出来たのか?
それは、
企業の価値観と、自分が大切にしている価値観が近かった。
ということと、
組織における風土、人、環境がとても良かった。
この2点に尽きるのではないかと思う。
価値観は、自由でありたい、とか自律的に動きたい。
マネージャーをやっていたうちの数年間だけは、自由が全く
なかったし自律的に動けなかったものの、それ以外の期間は
自由であり自律的だった。
営業部門からシステム部門へ異動したとき、
当時の上司から言われた仕事の指示は、
「〇〇のシステムを作りたいから現場にヒアリングして作って
おいてください」と言われたきり、
その後指示らしきものは記憶にない。
そんなことない。俺は色々と指示したと言われるかもしれないが
覚えていない。きっと言われていないと思う。
だけどそのおかげで何でも自分で動き考え作っていくことが
できた。
指示を仰ごうとしても、「あーその話だった〇〇さんに聞いたら
わかるよ」と自ら情報を取りに行けと言わんばかりだった。
創業者の思いはストレートに伝わって来た。
当時では珍しく社内衛星放送で全国一斉に創業者の生の声を
届けてくれた。
ひしひしとその人柄はじめビジョンが伝わってきた。
そういう熱を持った声を毎月届けてくれてたので、
心がぶれずにいれた。
あんな素敵な企業で働けたことは、わたしにとって本当に
有意義な人生だったと思うのです。
恐らくあの会社以外だったら続かなかったと思う。